ご挨拶

血管医学研究推進機構の活動にご興味をお持ちいただき、まことにありがとうございます。
日頃から血管疾患による下肢虚血や難治性潰瘍に悩む患者さんの治療を続けてきました。
その中に、膠原病を起因とする難治性潰瘍の患者さんが含まれます。

膠原病とは、「結合組織の膠原線維に変性病変が起きる病気」として命名された全身性疾患で、病因は完全に解明されていませんが、免疫機能が自分の細胞や組織に過剰反応する事で引き起こされる結合組織変性あるいは血管炎を症状とする自己免疫疾患と考えられています。
膠原病にともなう皮膚潰瘍としては,全身性強皮症を代表に、全身性エリテマトーデス(SLE),皮膚筋炎,関節リウマチから,各種血管炎や抗リン脂質抗体症候群まで多種の疾患を背景として生じることが知られています。

膠原病を起因とする難治性潰瘍の場合、血管機能障害や膠原病という病態自体での潰瘍治癒不全があるだけでなく、ステロイドや免疫抑制剤の治療薬による潰瘍治癒不全や免疫力低下による感染の併発が問題となり、治療に苦慮するケースがあります。
一般的には、薬物治療・外科治療が治療の主体ですが、膠原病への治療と難治性潰瘍への治療の重複で薬物療法の選択も難しく、外科治療の管理も充分に気をつける必要があります。

そこで、膠原病を起因とする難治性潰瘍の一般治療での改善が不十分の方に、細胞を利用した治療法が新たに開発されています。自分の血液から細胞を採取し、先端施設で培養した細胞を移植する治療法です。培養細胞は、血管再生・抗炎症効果が強い細胞群で、難治性潰瘍の創傷治癒を改善する効果を期待され、臨床治療が開始になっています。

今回は、NPO法人血管医学研究推進機構として、膠原病を起因とする難治性潰瘍の新しい先進的治療法の一つを、ご紹介したいと思います。

浅原 孝之
NPO法人 血管医学研究推進機構 理事長

この広告に関する記事をSNSでもご紹介していただきました。

足の疾患センターの役割について
〜 診療科間の連携の重要性

足が痛くなったとき、どこを受診するかわかりますか?

目が見えなくなったら眼科、風邪をひいたら内科、というように、体に何か困ったことが起きた時、病院の中でも何科を受診すれば良いのか大体わかります。それでは足が痛くなった時、どこを受診しますか? 皮膚科?整形外科?内科?日本には足を専門に治療する診療科がないため、どこを受診したら良いのかわからなくて困っている患者さんは多くいます。

米国には、医師、歯科医師の他に足を専門に診療する足病医という国家資格があり、足が痛い、爪が食い込んだ、足に傷ができた、外反母趾になって痛い、など様々な足の病気を治療してくれます。‘足を守る’ことは、私たちの‘歩行を守る’こと、‘健康寿命を伸ばすこと’につながり非常に大切です。そこで、順天堂大学順天堂医院では、日本初の大学病院における「足の疾患センター」を設立しました。

形成外科、整形外科、皮膚科、循環器内科の中でも足病の専門的な知識、技術を持った医師とフットケア看護師が外来で診察を行います。また、血管外科、糖尿病内科、腎臓内科、リウマチ・膠原病内科、リハビリテーション科とは連携をして診療にあたっています。外来をしている医師は、それぞれの専門分野だけでなく足病全般についての知識を持っていますので、基本的な治療は可能です。より専門家に診てもらった方が良いと判断したら、足疾患センターの中の専門の先生を紹介します。

足病の治療には診療科間の連携が重要です。

どうして足の疾患センターにはそんなにたくさんの診療科が必要だと思いますか?

足に傷ができて治らない、‘潰瘍’と呼ばれる病気があります。糖尿病や透析の患者さんに多く起こります。その原因は、糖尿病や透析によって血管が狭くなる、神経障害により足が変形して感覚が麻痺する、糖尿病により感染しやすくなっている、など様々あります。そのため、この傷を治すためには傷の専門医である形成外科はもちろん、糖尿病内科、腎臓内科、循環器内科、整形外科、皮膚科など多くの専門医が必要です。足疾患センターではこれらの専門医が連携して治療を行うため、より安全で最適な治療を提供することができます。

足のことでお困りの方は、病院代表から足の疾患センターまでお問い合わせください。

藤井 美樹 先生プロファイル

■著者 藤井 美樹 先生
順天堂大学医学部形成外科学講座 准教授
■所属学会
日本形成外科学会・American Society of Plastic Surgeons Association of Diabetic Foot Surgeons (Executive board member)・日本下肢救済・足病学会(評議員)・日本褥瘡学会(評議員)・日本創傷外科学会 (評議員)他。
■研究
糖尿病性足潰瘍の骨髄炎発症メカニズム

【相談窓口】
順天堂大学医学部附属順天堂医院 足の疾患センター
TEL:03-3813-3111(代表)
足の疾患センター外来 
受付時間 月〜金 午前9:00から午後5:00
土曜日(第2土曜日を除く)午前9:00から午後1:00

お問い合わせ・ご相談

機構の活動にご興味を持っていただきまして、まことにありがとうございます。
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