ご挨拶

血管医学研究推進機構の活動にご興味をお持ちいただき、まことにありがとうございます。
日頃から足の血管疾患に悩む多くの患者さんを診て参りました。
特に、足の血管疾患で多いのは動脈硬化が悪化した閉塞性動脈硬化症(ASO)です。喫煙・糖尿病・高血圧・脂質代謝異常は重要なリスクファクターで、全身的な動脈硬化も進んでいることが多く、患者さんの約50%が冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)、20%が脳血管疾患(脳梗塞)を合併する確率があります。

喫煙を続けている方は、禁煙されている方と比べて症状の悪化が3倍以上確認されています。

糖尿病の患者さんは、非糖尿病患者さんと比べ、重症率が5倍高いと言われます。
重症化してからの2年生存率は50%と言われるため、必ず専門医を受診して、足の治療をすすめるとともに、禁煙・糖尿病治療を守られることをお勧めします。
動脈硬化を悪化させるリスクファクターを治療するのが病気の進行を抑え、生活を向上させるためには一番重要です。

以前は薬物治療・カテーテル検査が治療の主体でしたが、近年は前者治療での改善が不十分の方に、細胞や遺伝子を利用した治療法が開発されています。
心配な方は是非専門医に相談して下さい。
専門領域は、循環器科や病院によってはフットケア外来などがあります。

ASOは高齢の方が多いのが特徴ですが、若い方でも同じような病気があります。
バージャー病は20代から40代の男性の喫煙の方に圧倒的に多く、早い治療が必要です。
近年、特にこの病気での細胞治療・遺伝子治療の有効性が確認されていますので、予防医学的観点から是非早めに治療することをお勧めいたします。

理事長 浅原孝之
NPO法人 血管医学研究推進機構

shinbun2021

私たちの生活の中で「足病変」ついてのトラブルは様々です。
近所の整骨院や整形外科などひととおり受診をしてみても良くならない、、、
どこの診療科へかかったらよいのかしら、
どんな治療があるのだろう、、、
そんなお悩みを抱えておられる患者様も多くおられることと思います。

実はこの疾患は、複数の診療科(循環器科、形成外科、皮膚科、整形外科、血管外科等)による医師や看護師さんを含めた他業種の協働がトータルフットケアの治療の要となります。

当機構では、連携医療を推進し、循環器領域である血管の動脈硬化が起因している足の疾患、閉塞性動脈硬化症やバージャー病にクローズアップし、予防医学的観点から啓蒙を深めております。

閉塞性動脈硬化症やバージャー病患者様には、新しい治療や研究の最前線についてお電話やホームページ、チャットなどを通じて、情報提供を行なっております。

この疾患は、足の不調だけではなく全身性の血管疾患(心臓や脳など)を合併するケースが多く、これらの合併症により命を落とす場合があり、全身的な動脈硬化に対するコントロールが必要になります。血管は頭から足の爪先まで存在しています。

常に全身を診るという視点が重要です。
また早期発見早期治療が全身病予防に大きく貢献します。

閉塞性動脈硬化症やバージャー病患者様、そして生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症、また腎機能障害)などの基礎疾患をお持ちの方など、
もう一度、自分の足でしっかり歩くという気持ちを、どうかあきらめずに、
機構へご連絡いただきたいと思います。

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再生医療の自由診療を受ける際の注意点

一般社団法人 日本再生医療学会より

2021年8月12日日本経済新聞社、
記事型対談広告掲載のご紹介

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