特定非営利活動法人 血管医学研究推進機構は医療と皆様の橋渡しができる団体を目指します。

NPO法人血管医学研究推進機構

今月の患者様からの声(患者様よりお問い合わせ)

肝硬変の最新治療法についてお伺いしたいです。

機構専門医回答

ご質問の最新治療薬についてご回答申し上げます。
まず薬剤が原因で肝硬変に至った場合、その原因薬剤の使用を避けることがまず最初の治療となります。とはいえ、肝硬変にまで至った場合、とくに治療法はなく、対症療法になるかと思います。すでに肝不全傾向を示している場合、根本的治療は唯一、生体部分肝移植あるいは脳死肝移植となります。かかりつけの主治医の先生にご相談のうえ、消化器外科(肝胆膵外科、移植外科)を紹介して頂ければと思います。

NASHが原因で肝硬変に至った場合、保険収載された治療薬はまだなく、いくつか「治験」という保険収載される前段階の治療薬(内服薬)が試されております。有望な薬剤がささやかれつつあるところですが、まだ世界的にも認められた薬剤はなく、今後、治験の結果が待たれるところです。治療効果として、肝臓に蓄積された脂肪の減少や肝の線維化(硬さ)の改善が報告されております。なお、NASHに対する治験は全国の主要な大学病院で行われているかと思いますので、各大学のホームページ等をご活用いただければと思います。
治験薬以外の治療法として、細胞移植治療(肝臓再生治療)が研究段階ではありますがございます。お住まいがどちらか分かりませんので、最寄りの医療機関にお問い合わせいただきたく存じますが、新潟大学と金沢大学で脂肪由来の間葉系幹細胞を使った再生治療の研究がなされております。新潟大学では他人の脂肪組織を培養し作成した間葉系幹細胞を使った治験、金沢大学では自己の皮下脂肪組織より脂肪を採取し分離・抽出した間葉系幹細胞を使った治験がなされております。両大学病院とも適応基準、除外基準が設けておられますので、ホームページ等で条件を確認する、あるいはかかりつけの主治医の先生にご相談いただくと良いかと思います。治療効果として、NASH治験薬(内服薬)同様、肝臓に蓄積された脂肪の減少や肝の線維化(硬さ)の改善が言われております。